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院長動画コラム

セノリティクスとは?韓国の皮膚科専門医が解説する「ゾンビ細胞」と老化研究の現状

セノリティクスとは何か。ソウル・江南の皮膚科専門医キム・ホンソクが、老化細胞(ゾンビ細胞)の2つの特徴、フィセチンなど研究中の成分、セノモルフィクス、今日からできる生活習慣を解説します。

まず動画で

「運動や食習慣ではありません」科学者が明らかにした「ゆっくり年をとる人」の驚きの2つの秘訣

キム・ホンソク院長のYouTubeより — 韓国語音声。消音で自動再生します。タップで音声オン。

「運動や食習慣ではありません」科学者が明らかにした「ゆっくり年をとる人」の驚きの2つの秘訣

こんにちは。VOS皮膚科クリニック院長、皮膚科専門医のキム・ホンソクです。韓国の皮膚科専門医として21年、ソウル・江南の島山公園前にあるクリニックで、カウンセリングから施術まで私が自分で担当しています。

最近、「セノリティクスとは何ですか」「フィセチンは効きますか」と聞かれることが増えました。この動画では肌の話ではなく、まず体の健康の話として、老化細胞とは何か、なぜ研究者がそれを取り除こうとしているのかをお話ししました。このページは2024年9月のYouTube動画をもとに、海外の方向けにまとめたものです。ページ上部の動画は、日本語に翻訳された字幕をつけて見ることができます。最初にお断りしておくと、これは研究の話であり、当院の治療メニューの説明ではありません。発表されたデータも、一人ひとりへの約束ではありません。

先に結論

  • セノリティクスは、死ぬべきなのに生き残っている老化細胞に「死ぬ」信号を戻し、取り除こうとする研究の方向です。
  • 研究されている成分として、ダサチニブ、ケルセチン、フィセチン、クルクミン、HSP90に関わる物質を動画で挙げています。
  • 発表されたデータでは老化細胞が大きく減ったとされていますが、まだ研究段階で、すべての人に約束できる効果ではありません。
  • 今日からできるのは、規則正しい生活、脂っこいもの・糖分の多いものを控えること、運動、睡眠、腸内環境のバランスです。

老化の原因はひとつではありません

老化は多くの仕組みが同時に進むもので、目標は長生きそのものより、老化に伴う病気を遠ざけることです(動画 00:34〜)。

2013年、カルロス・ロペス=オティンらの研究チームが老化の主な特徴をまとめました。遺伝子の不安定化、細胞分裂のたびにテロメアが短くなること、生活習慣で遺伝子の働き方が変わるエピジェネティクスの変化、慢性的な疲労や食べすぎでミトコンドリアが働けなくなること、タンパク質のバランスの乱れ、細胞同士の情報伝達の低下、幹細胞の疲弊、そして今回の主題である細胞の老化です。これは肌だけでなく、全身に当てはまります。

動画では、3つのうちどの人になりたいかを問いかけました(動画 02:02〜)。エスケーパーは、そもそも病気にならないよう努力する人です。ディレイヤーは、糖尿病や高血圧、脂質異常症、関節炎などをすでに持っていても、うまく管理して進行を遅らせる人です。サバイバーは、健康ではないまま生きている状態です。私はこれを「年数に命を足すのではなく、命の時間に質を足す」と表現しています。

老化細胞が「ゾンビ細胞」と呼ばれる理由

老化細胞は死ぬべきときに死なず、周りの細胞まで老化させる物質を出し続けます(動画 03:49〜)。

ふつうの細胞は、機能を失ったり遺伝子に傷がついたりすると、アポトーシスと呼ばれる仕組みで自ら死にます。老化細胞はこの能力を失っているため、体に残り続けます。もうひとつの特徴は、SASP(老化関連分泌形質)と呼ばれる炎症物質を出すことです。SASPにさらされた細胞は早く老化し、やがて自分も老化細胞になってSASPを出します。ゾンビ映画で、一人がかまれるとゾンビが二人、四人と増えていくのと同じです。

老化細胞がある水準を超えると、老化に関わる病気につながります(動画 05:02〜)。糖尿病や高血圧は若い人にも起こりますが、30代・40代以降に増え、関節炎やリウマチ、線維化も老化と深く関わっています。心臓、肺、腸、腎臓、脳と、全身の臓器がこうして老化し、脳ではアルツハイマー病がよく知られた例です。

セノリティクスとフィセチン:老化細胞を取り除く研究

セノリティクスは、生き残っている老化細胞に自滅の信号を戻し、取り除こうとする方向の研究です(動画 05:50〜)。

研究は大きく2つの方向で進んでいますが、どちらも実用化は簡単ではありません。ひとつめのセノリティクスの「リティクス」には、溶かす・取り除くという意味があります。老化細胞は自滅のスイッチを切ってしまっているので、それを入れ直せば細胞は自ら死んで除かれる、という考え方です。動画では代表的な成分として、ダサチニブ、ケルセチン、フィセチン、クルクミン、HSP90(熱ショックタンパク質90)に関わる物質を挙げました(動画 06:16〜)。発表されたデータでは、これらを摂ることで老化細胞がかなり減ったとされています。とはいえ、これは研究結果であって、サプリメントを飲めば老化が遅くなるという約束ではありません。

動画で扱っていないことも、はっきりさせておきます。フィセチンの量、どの製品を選ぶか、どのくらいの期間飲むか、どんな人が避けるべきかは話していないので、ここでも書きません。同じリストのダサチニブは処方薬で、成分ごとの性質がまったく違うことがわかります。薬を飲んでいる方は特に、始める前にかかりつけの医師に相談してください。当院では、個別のアンチエイジング計画を希望される方には、まず機能医学検査で代謝や免疫のバランスを確かめてから考えます。

もうひとつの方向:セノモルフィクス

セノモルフィクスは老化細胞を殺すのではなく、炎症物質SASPを出させないようにする方向で、代表例は処方薬です(動画 06:57〜)。

「モルフィクス」は形や性質を変えるという意味です。ラパマイシンはmTORを抑える働きを持ちます(動画 07:14〜)。以前、ニキビを悪化させる食べ物の話で、牛乳や単糖類がIGF-1を増やし、最終的にmTORを活性化させるとお伝えしました。mTORは老化や食事、炎症にも深く関わっています。つまり、ニキビを悪化させる食べ物は、老化を進める食べ物と同じ考え方でとらえてよいということです。

メトホルミンは約60年前から使われてきた糖尿病の第一選択薬です(動画 08:03〜)。糖尿病の方に使うと合併症に進みにくく、健康に長生きする確率が高いという研究結果から、健康な人ではどうかという研究が始まりました。境界型の段階で糖尿病を予防する目的で使うのは適応外使用で、その目的で正式に承認されたものではありません。TAMEという老化そのものを対象にした研究では、よい結果が出ていると動画でお話ししています。いずれも、医師が判断して処方する薬です。

インフラメイジングと、今日からできる基本

老化は感染がなくても続く慢性炎症のような状態で、それを抑えるいちばん確かな方法は、日々の基本を続けることです(動画 09:25〜)。

炎症(インフラメーション)と老化(エイジング)を合わせて、インフラメイジングと呼びます。老化細胞はその大きな要因のひとつです。答えはもうわかっています(動画 09:49〜)。規則正しい生活をすること、脂っこいもの・糖分の多いものを控えること、食べすぎないこと、できれば小麦粉を減らすこと、定期的に運動すること、よく眠ること、腸内環境のバランスを整えること。こうした仕組みを早くから作っておくことがエスケーパーへの道で、すでに糖尿病などがある方にとってはディレイヤーとしての努力になります。ある有名なスポーツ選手が、ストレッチのときに何を考えるかと聞かれて「考えることなんてない、ただやるだけ」と答えたそうです(動画 10:53〜)。続けることで、体は健康な習慣を覚えていきます。

肌の老化の考え方は、韓国のたるみ治療をたるみの原因3つから考える記事にまとめています。実際に来院した方の様子はインフルエンサーのVOS体験でご覧いただけます。

体の反応には個人差があり、あなたに合う検査や施術はカウンセリングで決めます。

動画の見どころ

  1. 0:34老化の主な特徴
  2. 2:02エスケーパー・ディレイヤー・サバイバー、どれになりたいか
  3. 3:39老化細胞(ゾンビ細胞)の2つの特徴
  4. 5:50研究の方向1:セノリティクス
  5. 6:58研究の方向2:セノモルフィクス
  6. 8:22メトホルミンと適応外使用
  7. 9:25インフラメイジング:慢性炎症としての老化
  8. 9:49体の中の老化反応を減らす基本

この動画で話している施術

VOSで施術を受けた方の体験

VOSで施術を受け、その様子を発信したインフルエンサーの体験談です。

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Q&A

Q&A — よくいただく質問

セノリティクスとは何ですか?
老化細胞は、本来なら自滅すべきところで死なずに体に残ります。セノリティクスは、その細胞に自滅の信号を戻して取り除こうとする研究の方向、またはそのための物質を指します。現時点では研究の話で、確立した治療ではありません。
フィセチンを飲めば老化細胞は減りますか?
発表されたデータでは、フィセチンを含むセノリティクス系の物質で老化細胞が減ったと報告されています。ただし、それがすべての人に同じように起こるとは限らず、実用化も簡単ではありません。若返りを約束するものとは考えないでください。
フィセチンはどのくらい飲めばいいですか?
動画では量について話していないので、ここでも数字はお伝えしません。持病があったり薬を飲んでいたりする場合は特に、サプリメントを始める前にかかりつけの医師に相談してください。
セノリティクスとセノモルフィクスの違いは?
セノリティクスは老化細胞そのものを取り除く方向、セノモルフィクスは老化細胞が炎症物質(SASP)を出さないようにする方向です。後者の代表例として動画ではラパマイシンとメトホルミンを挙げていますが、どちらも医師が処方を判断する薬です。
ゆっくり年をとるために、今日からできることは?
規則正しい生活、脂っこいもの・糖分の多いものを控えること、食べすぎないこと、できれば小麦粉を減らすこと、定期的な運動、睡眠、腸内環境のバランスです。どれも地味ですが、続けることがいちばんの近道です。

効果・腫れ・回復には個人差があります。このページは院長の動画をもとにしたVOS皮膚科の一般的な情報で、診察に代わるものではありません。

担当医

キム・ホンソク院長について

機能医学検査は、最初の肌診断から経過チェックまで、キム院長が自ら担当します。

キム院長は美容皮膚科を専門とし、肌の再生、フェイスラインの改善、健やかなエイジングケアに取り組んでいます。患者さま一人ひとりの肌状態とご希望を丁寧に把握したうえで、自然で洗練された仕上がりを目指す治療計画をご提案します。

VOSでは、診断・施術・経過管理まで、同じ専門医が一貫して責任を持ちます。肌の構造と変化のパターンを正確に理解した診療が、仕上がりの完成度を高め、副作用のリスクを抑えます。

経歴・役職

現職
VOS皮膚科クリニック 院長
皮膚科専門医
学歴
医学部 首席卒業
教職
清州大学 医療美容学科 兼任教授
東国大学 美容医科学科 兼任教授
学会役員
大韓皮膚科医師会(KDA)理事
大韓アンチエイジング皮膚科学会(KAAD)理事
委員会
大韓皮膚科学会 学術委員
大韓皮膚科医師会(KDA)情報委員
所属学会
大韓皮膚機能医学会 会員
大韓レーザー医学会 会員

ブランドアドバイザー

スキンケア
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学術・講演活動

講演、ライブデモ、ブランド教育 — 韓国とアジア各地で。

掲載されている学会発表・講演
116
掲載期間
2016–2026
2023年(掲載件数が最多の年)
25
年別の学会発表・講演数
  • 2016: 1件
  • 2017: 5件
  • 2018: 4件
  • 2019: 12件
  • 2020: 5件
  • 2021: 4件
  • 2022: 17件
  • 2023: 25件
  • 2024: 23件
  • 2025: 16件
  • 2026: 4件
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メディア出演

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  • 「肌寿命のゴールデンタイム」(2021年7月)
  • パク・ヨングァンのラジオショー — 月曜レギュラー
  • 「グッドモーニング」— 春の日差しと肌(2023年3月)
  • チョ・ウジョンのFM大行進 — ドクターファミリーコーナー
  • 「メン・オン・エア」— 夏のスキンケア

論文・著書

  • Juvelook Comparative Pain Assessment
  • 化粧品カウンセリング学 専門家課程
  • 皮膚美容 成分学

出典:VOS皮膚科 公式サイト(韓国語)の院長プロフィール

院長紹介を見る
キム・ホンソク院長のYouTube · @pialnam登録者数 197K · 実際に担当する皮膚科専門医が肌の仕組みを解説
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