40代のアンチエイジングは何から?44歳と60歳に老化が進むという研究を韓国の皮膚科専門医が解説
40代で韓国でのアンチエイジングを考える方へ。44歳と60歳前後に体の変化が大きくなるという2024年の研究、肌のECMと線維芽細胞、施術にできることを皮膚科専門医が解説します。
ある日、顔が急に老けて見える理由|老化が速まる年齢があります
キム・ホンソク院長のYouTubeより — 韓国語音声。消音で自動再生します。タップで音声オン。

こんにちは。VOS皮膚科クリニック院長、皮膚科専門医のキム・ホンソクです。皮膚科専門医になって21年、ソウル・江南の島山公園前にあるクリニックで、カウンセリングから施術まで私が自分で担当しています。
診察室では『最近、急に老けた気がするんです』という言葉をよく聞きます。写真を撮ったら顔が変わった気がする、目の下がくぼんだ、肌がたるんだ、運動したあとの回復も遅い。不思議なことに「毎年少しずつ老けました」と言う方はほとんどいません。その理由を、44歳と60歳前後に体の変化が大きくなるという研究から考えた動画を撮りました。40代で韓国でのアンチエイジングを考えている方にも知っていただきたい話です。
このページは2026年8月に公開した私のYouTube動画をもとに、海外の読者の方に向けて書き直したものです。ページ上部の動画は、日本語に翻訳された字幕をつけて見ることができます。なお、動画は40代向けの施術メニューを紹介するものではなく、老化の進み方と肌の考え方を話したものです。
先に結論
- 2024年の研究では、108人を繰り返し測定した結果、44歳前後と60歳前後の2つの時期に分子レベルの大きな変化が見られました。2019年の研究では34歳・60歳・78歳前後が報告されています。
- 40代半ばには脂質の代謝、心臓や血管、アルコールに関わる変化が、60歳前後には免疫の調整、糖の代謝、腎臓の働きに関わる変化が目立ちました。いずれも集団の傾向で、一人ひとりの期限ではありません。
- 肌の老化はコラーゲンが減るだけではなく、細胞を支えるECMの乱れと線維芽細胞の反応の低下も関わります。支えが整えば、年齢を重ねた肌もまた反応できるという報告があります。
- 施術は老化を止めたり体の年齢を戻したりするものではありません。一度に大きく変えるより、必要なことを必要な時期に続けるほうが結果につながりやすいと私は考えています。
老化は一直線に進むのでしょうか?
おそらく一直線ではありません。体はもともと段階的に変わるもので、老化も同じように進むと考えられます(動画 00:55〜)。
考えてみれば、これは不思議な話ではありません。子どもはある時期にぐんと背が伸びますし、思春期にはホルモンや筋肉、脂肪の変化で、身長も体つきも大きく変わります。女性には、のちに閉経というもう一つの大きな転換点もあります。人の体に節目があることは、私たちはすでに知っています。それなのに、成長が終わったあとの老化だけは、毎年同じ速さで進むものだと思い込んできました。
寿命についても似た誤解があります(動画 01:28〜)。昔の人の平均寿命は30〜40歳くらいだったので、40歳はもう老人だった、と考えがちです。けれども狩猟採集社会のデータを見ると、若いうちの高い死亡リスクを乗り越えた人のなかには、60代、70代まで生きる人も少なくありませんでした。人には長く生きる力が昔からあり、現代はそこまで生きる人がずっと増えた、ということです。
体はなぜずっと修復し続けられないのでしょうか?
体が使える資源には限りがあるため、小さなダメージが少しずつたまり、しかも私たちはそれに遅れて気づきます(動画 02:14〜)。
進化生物学には、使い捨ての体細胞説(Disposable Soma Theory)という考え方があります。生き物が使える資源は無限ではなく、成長にも、免疫にも、繁殖にも、体の修復にも使わなければなりません。進化にとっては、体をいつまでも新品のまま保つ必要はなく、生き延びて子孫を残せる程度に働けば十分だったわけです。
そのため年月とともに、DNAの損傷、ミトコンドリアの働きの低下、たんぱく質を保つ仕組みの変化、慢性的な炎症、老化細胞といった変化が少しずつ積み重なっていきます。ここで大事なのは、ダメージがたまる速さと、私たちがそれに気づく速さは同じではないかもしれない、ということです(動画 02:51〜)。5年前の写真を見て「こんなに変わったの?」と驚いたことはありませんか。生物学的な変化が実際に速まる時期があることと、積み重なった変化に後からまとめて気づくこと。この二つが重なっている可能性があります。
44歳と60歳前後に何が起こるのでしょうか?
2024年の研究では、44歳前後と60歳前後に特に大きな分子レベルの変化が見られました。ただし、これは集団としての傾向で、一人ひとりの期限ではありません(動画 03:16〜)。
その前の2019年の研究では、34歳、60歳、78歳前後に変化の波があると報告されていました(動画 00:16〜)。2024年の研究は参加者が108人とずっと少ないものの、同じ人を繰り返し測定し、たんぱく質だけでなくRNAや脂質、代謝物など、幅広いデータを同時に調べています。その結果、44歳前後と60歳前後の二つの時期に大きな変化が確認されました。
では、どちらかの研究が間違っているのでしょうか。そうとは言いにくいのです(動画 03:52〜)。測ったものも、対象者も、分析方法も違うからです。興味深いのは、どちらの研究も老化が一直線ではないことを示し、60歳前後の変化が共通して見られた点です。40代半ばには脂質の代謝、心臓や血管、アルコールに関わる変化が目立ち、60歳前後には免疫の調整、糖の代謝、腎臓の働きに関わる変化がより大きく現れました。
もちろん、44歳になった日から急にお酒に弱くなるとか、60歳から毎年免疫が落ちていくという意味ではありません(動画 04:25〜)。体全体が一段がくっと下がったように感じても、臓器や体の仕組みはそれぞれ別の状態で、別のペースで変わっていきます。「いま43歳だから、来年には急に老けるのか」というと、そうではありません。
40代の方にお伝えしたいのはここからです。見た目には何ともなくても、体の中では変化が進んでいることがあります。私たちはたいてい、問題が出てから対処します(動画 04:55〜)。血糖値が上がってから食事を変え、筋肉が落ちてから運動を始め、肌がたるんでからケアを始める。もし老化が一直線でないのなら、この順番は少し変えたほうがいいと私は考えています。波が来たあとに直すことより、波が来る前に、それに耐えられる体と肌を整えておくことのほうがずっと大切です。
年齢を重ねた肌は「終わった肌」なのでしょうか?
そうではありません。年齢を重ねた肌は反応する力が落ちている肌で、支えとなる環境が整うと、また反応できるという研究が出てきています(動画 05:41〜)。
肌については、しわ、たるみ、ハリの低下といった結果だけを見て、「コラーゲンが減ったから」と考えがちです。それも正しいのですが、実際の肌の老化はもっと複雑です。細胞のまわりには、肌の骨組みにあたるECM(細胞外マトリックス)があります。この構造が乱れると、コラーゲンをつくる線維芽細胞が生み出す張力が弱まり、働きが落ちて、老化が進んでいきます。
私が大切だと思うのはここからです(動画 05:41〜)。高齢の方の肌でも、ECMの物理的な支えを改善すると、線維芽細胞が再び正常に近い働きを取り戻し、コラーゲンの合成が増えたという論文が出てきています。年齢を重ねた肌は終わった肌ではなく、反応する力が少し落ちた肌です。40代の方にも、これは大切な視点だと思います。
まず自分の肌がどんな状態なのかを知りたい方は、VOS スキンMBTIによる肌診断で、施術を選ぶ前に肌の特徴を確認することができます。
江南の皮膚科で受ける施術にできること、できないこと
施術で老化を止めたり、生物学的な年齢を戻したりすることはできません。できるのは、必要なケアを適切な時期に続けて、肌の反応する力と回復力を長く保つ手助けです(動画 06:54〜)。
以前の美容治療の考え方はとても明快でした。くぼんだら埋める、たるんだら引き上げる、しわができたら伸ばす、シミができたら取る。すでに表れた結果を直す治療が中心でした。けれども今は、その見方が少しずつ変わっています。なぜコラーゲンが減るのか、なぜECMが崩れ、線維芽細胞の反応が落ちるのか、老化がどんな経路で進むのか。老化という結果を直すことから、老化が進む経路を理解して管理することへと、考え方が移ってきています。
実際には、一度の施術で顔を大きく変えるより、繰り返しのケアで肌の状態と反応する力を見ながら、肌を丈夫に整えていくやり方です(動画 06:41〜)。ヒアルロン酸とPDLLAを組み合わせ、PDLLAが線維芽細胞にコラーゲンをつくるよう促すジュベルックや、PN(ポリヌクレオチド)が肌の再生とハリを、ヒアルロン酸がうるおいを支えるリジュランは、こうした考え方に沿った施術の一例です。ただし合うかどうかは肌の状態によって違い、どちらも老化を止めたり体の年齢を戻したりするものではありません。
診察室で多くの方を診てきて実感するのは、こつこつケアを続けてきた方には、なかなか追いつけないということです(動画 07:10〜)。これは施術をたくさん受けてくださいという話ではありません。一度に無理をして大きく変えるより、必要なことを、必要な時期に、少しずつ続けた方のほうが、結果がよいことが多いのです。韓国の皮膚科で相談するときに確かめたいことはカウンセリングで確かめる質問に、たるみの原因の考え方はたるみの原因3つで変わる治療の選び方にまとめています。老化をどこまで遅らせられるかという話は、動画ノートアンチエイジングの方法と老化を遅らせる習慣もあわせてご覧ください。
上手に年を重ねるには
上手に年を重ねるとは、若さにしがみつくことではなく、今日の自分を少しずつ大切にして、未来の自分により健やかな体と肌を手渡すことだと私は考えています(動画 08:34〜)。
顔は単なる肌の問題ではありません。毎日、自分を確かめる場所でもあります(動画 07:33〜)。研究では、自分を実年齢より若く感じていることが、より良い認知機能や少ないうつ症状と関連していると報告されています。診察室で「気持ちは変わらないのに、鏡を見るとすごく老けて見えるんです」と言われると、美容治療にできることの一つは、時間を消すことではなく、自分が感じている自分と鏡の中の自分との距離を少し縮めることなのかもしれない、と思います。
健康も肌も、私たちはふつう問題が見えてから解決しようとします。けれども老化の進み方を理解し始めると、問いが変わります。「どうやって若返るか」ではなく、「これから先も、よく反応し、よく回復できる体と肌をどう保つか」です。次の波が来る前に体を整えておけば、その波をなめらかに越えられるはずです。大切なのは何歳で老けるかではなく、その時までにどんな自分をつくってきたかです。なお、これは私からの補足ですが、顔の変化がとても速い場合や、体重減少やだるさなどほかの症状がある場合は、単なる老化ではないこともあるので、医師にも相談してください。
韓国で実際にケアを受けた方の様子は、インフルエンサーのVOS体験でご覧いただけます。
効果や経過には個人差があり、どのようなケアが合うかはカウンセリングで決めます。
動画の見どころ
この動画で話している施術
VOSで施術を受けた方の体験
VOSで施術を受け、その様子を発信したインフルエンサーの体験談です。
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Q&A — よくいただく質問
44歳になると急に老けるのですか?
40代のアンチエイジングは何から始めればいいですか?
2019年と2024年の研究で年齢が違うのはなぜですか?
施術で肌の年齢を戻せますか?
数か月で顔が急に変わったのですが、ただの老化ですか?
効果・腫れ・回復には個人差があります。このページは院長の動画をもとにしたVOS皮膚科の一般的な情報で、診察に代わるものではありません。
キム・ホンソク院長について
VOS スキンMBTIは、最初の肌診断から経過チェックまで、キム院長が自ら担当します。
キム院長は美容皮膚科を専門とし、肌の再生、フェイスラインの改善、健やかなエイジングケアに取り組んでいます。患者さま一人ひとりの肌状態とご希望を丁寧に把握したうえで、自然で洗練された仕上がりを目指す治療計画をご提案します。
VOSでは、診断・施術・経過管理まで、同じ専門医が一貫して責任を持ちます。肌の構造と変化のパターンを正確に理解した診療が、仕上がりの完成度を高め、副作用のリスクを抑えます。
経歴・役職
- 現職
- VOS皮膚科クリニック 院長
- 皮膚科専門医
- 学歴
- 医学部 首席卒業
- 教職
- 清州大学 医療美容学科 兼任教授
- 東国大学 美容医科学科 兼任教授
- 学会役員
- 大韓皮膚科医師会(KDA)理事
- 大韓アンチエイジング皮膚科学会(KAAD)理事
- 委員会
- 大韓皮膚科学会 学術委員
- 大韓皮膚科医師会(KDA)情報委員
- 所属学会
- 大韓皮膚機能医学会 会員
- 大韓レーザー医学会 会員
ブランドアドバイザー
- スキンケア
- The Scent
- スキンシューティカルズ
- ラ ロッシュ ポゼ
- AHC
- ビオデルマ
- エタピュール
- 注入製剤
- ジュベルック
- リバイブ
- ラプレン
- リジュラン
- 医療機器
- ウルセラ
- サーマージュ
- ソフウェーブ
- クールスカルプティング
- ミラジェット
講演、ライブデモ、ブランド教育 — 韓国とアジア各地で。
- 掲載されている学会発表・講演
- 116
- 掲載期間
- 2016–2026
- 2023年(掲載件数が最多の年)
- 25
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主な国際学会・主要学会
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- APS Korea 2026
- 第28回 大韓皮膚科医師会 春季学術大会
- Baim Global Jupiterシンポジウム 招待講演
- 2025
- JULIA SUMMIT GLOBAL – Juvelook Journey
- JULIA SUMMIT ASIA 2025香港
- KOREADERMA 2025
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- 2024
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メディア出演
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- 「肌寿命のゴールデンタイム」(2021年7月)
- パク・ヨングァンのラジオショー — 月曜レギュラー
- 「グッドモーニング」— 春の日差しと肌(2023年3月)
- チョ・ウジョンのFM大行進 — ドクターファミリーコーナー
- 「メン・オン・エア」— 夏のスキンケア
論文・著書
- Juvelook Comparative Pain Assessment
- 化粧品カウンセリング学 専門家課程
- 皮膚美容 成分学
出典:VOS皮膚科 公式サイト(韓国語)の院長プロフィール
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