ゴウリ(液状PCL)は本当にコラーゲンをつくる?効果と長引く内出血を最新論文で皮膚科専門医が解説
ゴウリ(液状PCL)は本当にコラーゲンをつくるのか。そのしくみと2025〜2026年の研究でわかったこと、長引く内出血の原因と治療例、普通のあざとの見分け方を、江南の皮膚科専門医が解説します。
いま話題のスキンブースター「ゴウリ」、最新論文で効果と内出血の問題を掘り下げました
キム・ホンソク院長のYouTubeより — 韓国語音声。消音で自動再生します。タップで音声オン。

こんにちは。VOS皮膚科クリニック院長、皮膚科専門医のキム・ホンソクです。皮膚科専門医になって21年、ソウル・江南の島山公園前にあるクリニックで、カウンセリングから施術まで私が自分で担当しています。
ゴウリは、いま特に注目されているスキンブースターのひとつで、よく出てくる疑問は二つ、「本当にコラーゲンができるのか」と「内出血は大丈夫か」です。私は「コラーゲンをつくる注射」という表現を聞くと、つくられる根拠があるのか、どんな経路でつくられるのかをまず確かめるべきだと考えています。このページは2026年9月に公開した私のYouTube動画をもとに、液状PCLに関する2025〜2026年の研究を、海外の方に向けてまとめ直したものです。
ページ上部の動画は、日本語に翻訳された字幕をつけて見ることができます。
先に結論
- PCL(ポリカプロラクトン)がそのままコラーゲンに変わるわけではありません。体が異物として反応し、線維・細胞・ECM(細胞外基質)が変化する過程で新しいコラーゲンができます。PCL自体は加水分解で少しずつ分解されます。
- 2026年の動物実験では液状PCLの注入で真皮の厚みとコラーゲン密度が増え、2025年には30人の中顔面に2回施術して6か月観察した研究も出ています。初期データは出てきましたが、大規模で独立した再検証はまだ必要です。
- 2026年に報告された長引く内出血の7症例では、液状PCLが組織内でつくる構造が血液由来の色素の排出を遅らせた可能性が「仮説」として示されました。目の下のような薄い皮膚では光の散乱(チンダル現象)も可能性のひとつとされています。
- 7症例はレーザー・光治療・ヒアルロニダーゼ注射などで、治療開始から約5日〜3.5か月で改善しました。普通のあざは色が変わり薄くなっていきます。時間がたっても青や青灰色のまま変わらなければ、施術したクリニックに相談してください。
ゴウリ(液状PCL)はコラーゲンに変わるのですか?
いいえ。PCLはコラーゲンの材料ではなく、組織がPCLに反応する過程で新しいコラーゲンができます(動画 00:42〜)。
PCLはポリカプロラクトンという生分解性の高分子です。誤解されやすいのが、「PCLを肌に入れるとPCLがそのままコラーゲンに変わる」というイメージです。実際はそうではありません。外から物質が入ってくると、体はじっとしていません。表面にたんぱく質が吸着し、免疫細胞が反応し、マクロファージが関わり、その組織反応の中でさまざまなシグナルが行き来して、線維や細胞、ECM(細胞外基質)が変化していきます。その結果として、肌にとっていちばん関心のある「新しいコラーゲン」ができるわけです。
つまり「PCLがコラーゲンになる」のではなく、「PCLが組織反応を起こし、線維・細胞・ECMが変化して新しいコラーゲンができる」と理解するのが正確です(動画 01:31〜)。また、PCL自体がずっと残るわけでもなく、時間とともに加水分解で少しずつ分解されていきます。VOSでは、弾力や小じわ、きめが気になる方に向けて、液状PCLのゴウリを扱っています。
液状PCLの効果について、最新の研究では何がわかっていますか?
初期のデータは良い方向を示していますが、臨床効果が証明されたと言える段階ではありません(動画 01:53〜)。
2026年に発表された研究では、紫外線で光老化を起こした動物の皮膚に液状PCLを注入しました。注入したグループでは真皮の厚みやコラーゲン密度が増え、光老化で減っていたCOL1A1の発現やI型コラーゲンにも、はっきりと回復の方向への変化が見られました。ただし、ここで必ず区別しなければならないのが「動物実験」だという点です。この研究から言えるのは、液状PCLが組織でコラーゲン生成に関わる生物学的な反応を引き起こす可能性がある、というところまでです。人でも同じ変化が起こると広げて解釈することはできません。
だからこそ人での研究が必要です。2025年には、30人の中顔面に液状PCLを2回施術し、6か月間観察した研究があります(動画 02:41〜)。肌の状態、施術前後の変化、患者さんの満足度を評価しました。ただ、研究の規模と設計を考えると、30人規模の研究だけで臨床効果が確立したと言うのは難しいです。前臨床では組織レベルの変化が確認され、人でも初期の臨床データが出はじめた。けれども大規模な研究や独立した再検証はまだ必要、というのが現時点での整理です。
目の下のゴウリは、なぜ内出血しやすいのですか?
目の周りは皮膚が薄く、血管の構造も複雑なので、針やカニューレが細い血管を傷つけやすいからです(動画 03:18〜)。
2026年には、目の周りに液状PCLを使ったパイロット研究も出ています。対象はわずか3人で、おでこと目の下にカニューレでアプローチしました。目の周りは内出血がとても起こりやすい部位なので、効果とは別に内出血のことを見落とすわけにはいきません。
針やカニューレが細い血管を傷つけると、血管の中の血液が外に出て、周りの組織にしみ込みます(動画 03:53〜)。最初は赤や紫がかった青色で、時間とともに緑、黄色、茶色の系統へ変わっていきます。血管の外に出た赤血球はマクロファージが処理し、中のヘモグロビンも分解されます。ヘモグロビンの中のヘムにヘムオキシゲナーゼという酵素が働くと緑色のビリベルジンができ、さらにビリベルジン還元酵素が働くと黄色のビリルビンに変わります。あざが治る途中で緑や黄色が見えるのはこのためです。
ヘムが分解されるときには鉄も出てきます(動画 05:02〜)。体にとって鉄は大切なので捨てずに、マクロファージが回収して再利用したり、フェリチンやヘモジデリンというたんぱく質の形で蓄えたりします。ヘモジデリンのような鉄を含む物質が組織に残ると、茶色っぽい色に関わります。すべての人が同じ順番で色が変わるわけではありませんが、時間とともに変化していくのが普通です。
ゴウリの内出血が何か月も残ることがあるのはなぜですか?
2026年の7症例報告では、液状PCLが血液由来の色素の排出を遅らせた可能性が示されましたが、まだ仮説の段階です(動画 05:41〜)。
この論文は、液状PCLの注射後にできた内出血が長く続いた7つの症例を分析したものです。研究者たちは、液状PCLが組織の中でつくる構造の中に血液由来の色素が閉じ込められ、正常に排出される過程が遅れた可能性を挙げました。簡単に言えば、問題の焦点が「出血」から「処理」に移るということです。ただし、これは証明された機序ではなく、症例をもとに示された仮説です(動画 06:25〜)。目の下のように皮膚が薄い部位では、残っている物質そのものに加えて、光が散乱して青っぽく見えるチンダル現象も可能性のひとつとして挙げられています。著者たちも、これをまれな現象として記述しています。
施術を受ける立場で現実的に気になるのは、普通のあざと長引くあざをどう見分けるかでしょう(動画 07:02〜)。あざはできてから2〜3日、1週間、2週間と少しずつ変化していきます。色が変わり、薄くなり、範囲が小さくなっているなら、血液そのものが処理されている普通の過程に近いと考えられます。一方、はっきり時間がたったのに青いまま、あるいは青灰色のままほとんど変わらない場合は、施術を受けたクリニックに確認する必要があります。スキンブースター後のダウンタイムについては、動画ノート水光注射のダウンタイムはどれくらい?もあわせてご覧ください。
長引いた内出血は、実際にどう治療したのですか?
レーザーや光治療、ヒアルロニダーゼ注射などで、7例とも改善しました。ただし改善までには約5日〜3.5か月かかっています(動画 07:43〜)。
論文の7症例では、532nmのピコレーザー、1064nmのピコレーザー、IPL、Nd:YAG、ヒアルロニダーゼ注射など、さまざまな方法が使われました。最終的に改善するまでの期間は約5日から3.5か月と幅がありました。この期間は液状PCLを注入した日からではなく、その治療を始めた時点からの数字なので、全体としてはもっと長くなることもあります。また、症例を並べた報告なので、ある治療と別の治療を比べた臨床試験ではありません。それでも大切なのは、時間はかかったものの、7例ともこうした治療で十分に解決したという点です。
内出血が心配なら、液状PCLはやめたほうがいいですか?
そうとは限りません。大切なのは、血管を傷つけにくい手技と、内出血が出たときに何を見ればよいかを知っておくことです(動画 08:35〜)。
いちばん大事なのは、血管の損傷をできるだけ少なくする手技です。内出血が長引くことがあると聞いて「怖いから受けない」と決めてしまう必要はありません。ボリュームをつくらずにコラーゲンを引き締め、肌のきめを整えるというのが、私が考える液状PCLのいちばんの長所です。施術する医師は内出血が起こらないよう細心の注意を払い、それでも内出血が出た場合は、消えていくあざなのか残るあざなのかを確認する。残るあざであっても、治療で十分に解決できた例があることを覚えておけば、慌てずに対応できます。
動画では施術回数、間隔、費用は扱っていません。VOSではこれらをカウンセリングで確認します。江南のクリニックで相談するときに何を確かめればよいかは韓国で肌管理を受ける前にカウンセリングで確かめる質問に、帰国便までのダウンタイムの考え方は帰国便まで48時間で考える肌管理のダウンタイムにまとめています。施術を受けた方の感想はインフルエンサーのVOS体験でご覧いただけます。
結果や経過には個人差があり、ご自身に合う方法はカウンセリングで決めます。
動画の見どころ
この動画で話している施術
VOSで施術を受けた方の体験
VOSで施術を受け、その様子を発信したインフルエンサーの体験談です。
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Q&A — よくいただく質問
ゴウリとはどんな注射ですか?
液状PCLでコラーゲンが増えるという根拠はありますか?
ゴウリのあとの内出血が長引くのはなぜですか?
自分の内出血が普通のものか、どう見分ければいいですか?
長引いた内出血は治療できますか?
効果・腫れ・回復には個人差があります。このページは院長の動画をもとにしたVOS皮膚科の一般的な情報で、診察に代わるものではありません。
キム・ホンソク院長について
ゴウリ(Gouri)は、最初の肌診断から経過チェックまで、キム院長が自ら担当します。
キム院長は美容皮膚科を専門とし、肌の再生、フェイスラインの改善、健やかなエイジングケアに取り組んでいます。患者さま一人ひとりの肌状態とご希望を丁寧に把握したうえで、自然で洗練された仕上がりを目指す治療計画をご提案します。
VOSでは、診断・施術・経過管理まで、同じ専門医が一貫して責任を持ちます。肌の構造と変化のパターンを正確に理解した診療が、仕上がりの完成度を高め、副作用のリスクを抑えます。
経歴・役職
- 現職
- VOS皮膚科クリニック 院長
- 皮膚科専門医
- 学歴
- 医学部 首席卒業
- 教職
- 清州大学 医療美容学科 兼任教授
- 東国大学 美容医科学科 兼任教授
- 学会役員
- 大韓皮膚科医師会(KDA)理事
- 大韓アンチエイジング皮膚科学会(KAAD)理事
- 委員会
- 大韓皮膚科学会 学術委員
- 大韓皮膚科医師会(KDA)情報委員
- 所属学会
- 大韓皮膚機能医学会 会員
- 大韓レーザー医学会 会員
ブランドアドバイザー
- スキンケア
- The Scent
- スキンシューティカルズ
- ラ ロッシュ ポゼ
- AHC
- ビオデルマ
- エタピュール
- 注入製剤
- ジュベルック
- リバイブ
- ラプレン
- リジュラン
- 医療機器
- ウルセラ
- サーマージュ
- ソフウェーブ
- クールスカルプティング
- ミラジェット
講演、ライブデモ、ブランド教育 — 韓国とアジア各地で。
- 掲載されている学会発表・講演
- 116
- 掲載期間
- 2016–2026
- 2023年(掲載件数が最多の年)
- 25
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主な国際学会・主要学会
- 2026
- APS Korea 2026
- 第28回 大韓皮膚科医師会 春季学術大会
- Baim Global Jupiterシンポジウム 招待講演
- 2025
- JULIA SUMMIT GLOBAL – Juvelook Journey
- JULIA SUMMIT ASIA 2025香港
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メディア出演
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- 「メン・オン・エア」— 夏のスキンケア
論文・著書
- Juvelook Comparative Pain Assessment
- 化粧品カウンセリング学 専門家課程
- 皮膚美容 成分学
出典:VOS皮膚科 公式サイト(韓国語)の院長プロフィール
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