NMNの肌への効果は?NAD+と老化のしくみ、肌を守る毎日の習慣を韓国の皮膚科専門医が解説
NMNを飲むと肌に効果はあるのか。NAD+とサーチュインが肌細胞で果たす役割、NMN・NRの研究でわかっていること、紫外線や血糖から肌を守る習慣を、ソウル・江南の皮膚科専門医が解説します。
同じ年齢なのに老けて見える理由|コラーゲンより先に崩れるもの|ドクター・ピアルナム
キム・ホンソク院長のYouTubeより — 韓国語音声。消音で自動再生します。タップで音声オン。

こんにちは。VOS皮膚科クリニック院長、皮膚科専門医のキム・ホンソクです。皮膚科専門医になって21年、ソウル・江南の島山公園前にあるクリニックで、カウンセリングから施術まで私が自分で担当しています。
NMNの肌への効果について、診察室で聞かれることが増えました。「同じ年齢なのに、なぜあの人は若く見えるのか」という疑問と、NMNのような成分への期待は、どちらもNAD+という物質につながっています。このページは2026年8月に公開した私のYouTube動画をもとに、海外の方に向けてまとめ直したものです。
ページ上部の動画は、日本語に翻訳された字幕をつけて見ることができます。
先に結論
- NAD+は、肌細胞がエネルギーを作り、DNAを修復し、さまざまな酵素反応を進めるのに必要な補酵素です。老化研究でよく出てくるサーチュインも、NAD+がなければ働けません。
- NMNやNRを人がとった研究では、血液中のNAD関連物質が増えることは確認されています。ただし、それでシワが減る、コラーゲンが増える、肌が若返るところまでは証明されていません。
- NAD+は誕生日ごとに自動的に減るものではなく、紫外線、くすぶる慢性炎症、血糖の乱高下が負担を増やします。
- 肌の回復力を守るのは、日焼け止め、血糖のジェットコースターを避けること、運動、そして睡眠と休息です。
NAD+とは?肌にとってなぜ大切なのですか?
NAD+は、細胞がエネルギーを作り、修復の仕事をするために必要な補酵素で、肌細胞の燃料のようなものです(動画 01:29〜)。
同じ年齢でも、細胞が老いていくスピードは同じではありません(動画 00:14〜)。見た目はきれいな車でも、バッテリーが弱るとエンジンがかかりにくくなるのと似ています。肌の老化というとコラーゲンを思い浮かべますが、コラーゲンが減ったことは、私たちが最後に目で確認する現象です(動画 00:51〜)。その前から肌は毎日紫外線を受け、傷ついたDNAを直し、必要なたんぱく質を作り、炎症を調整して、自分の状態を保とうとしています。
このすべての過程にNAD+が必要です。単なるエネルギー源ではなく、エネルギー代謝やさまざまな酵素反応に欠かせない補酵素です。そしてNAD+を必要とするたんぱく質のなかに、老化研究でいちばんよく出てくるものがあります。それがサーチュインです。
サーチュインは「長寿のスイッチ」
サーチュインは、細胞がストレスや損傷に対応するのを助けるたんぱく質で、働くためにはNAD+が必要です(動画 01:43〜)。
わかりやすく「長寿のスイッチ」と呼んでいますが、スイッチを入れたら急に若返るという意味ではありません。細胞がストレスを受けたときに対応し、調整し、損傷に対処するいくつかのたんぱく質をまとめた言い方です。寿命に関わる遺伝子を酵母で研究する過程でSir2というたんぱく質が注目され、その後、哺乳類でも似たたんぱく質が見つかりました(動画 02:14〜)。肌でも、SIRT6のようなたんぱく質と細胞ストレス、DNA損傷、炎症、老化との関係を調べた論文が出てきています。燃料があってこそ、この管理システムは回ります。
年齢とともに肌の回復が遅くなる理由
多くの研究で、年齢とともにNAD+の代謝が変わり、使える量が減っていくことが観察されています(動画 02:49〜)。
若いころは紫外線を浴びてもすぐ回復し、炎症もすぐ治まり、傷も早く治ります。年齢を重ねると、「最近、治りが悪い」と感じるようになります。肌が老けたと感じる瞬間は、ダメージを受けることそのものより、回復が追いつかなくなることで生まれます。
さらに大切なのは、NAD+は誕生日を迎えるたびに自動的に一定量ずつ減るものではない、ということです(動画 03:39〜)。細胞が置かれた環境によって、使われる量や修復の負担が変わります。だから同じ年齢でも肌の状態ははっきり違ってくるのです。負担を増やすものは主に3つあります。
- 紫外線(動画 03:56〜)。紫外線は肌細胞のDNAを傷つけ、その修復にNAD+が使われます。日差しを浴び続けるほど、修復の仕事も続きます。
- 慢性炎症(動画 04:12〜)。若いころの炎症は起きてすぐ消えますが、年齢とともに低いレベルの炎症がくすぶり続けることがあります。これを炎症と老化を合わせて「インフラメイジング」と呼びます。
- 血糖と糖化(動画 04:53〜)。糖を多くとり血糖が何度も急上昇すると、たんぱく質と糖が結びつく糖化が起こります。そこでできる最終糖化産物は元に戻りにくく、しなやかだったコラーゲンを硬くしてしまいます。
NMNやNRで、肌は本当に若返りますか?
血液中のNAD関連の数値は上がりますが、肌が若返ることまでは証明されていません(動画 05:34〜)。
NMNやNRは、体がNAD+を作るときに使う材料、つまり前駆体です。人を対象にした研究で、NRやNMNをとると血液中のNAD関連物質が増えることは確認されました(動画 05:55〜)。大切なのは、血液の数値が上がったことと、肌が若返ったことは別の問題だという点です。口座にお金が入っても、それが自分の望むところに投資されるとは限りません。肌まで届いてシワを減らし、コラーゲンを増やし、肌年齢を若くするところまで、その経路が証明されたわけではないのです。
では飲まないほうがいいのかというと、そうは言いません(動画 06:33〜)。体全体の健康には良い影響があるかもしれません。ただ、「飲めば肌が若返る」と考えるのではなく、細胞が傷つく環境を減らすことのほうが大事だと私は考えています。なお、この動画ではNAD+を配合した化粧品は扱っていません。老化研究の別のテーマについては、セノリティクスとゾンビ細胞の動画ページもご覧ください。
肌の回復力を守る4つの習慣
まず、細胞が修復しなければならないダメージそのものを減らすことです。
- 日焼け止め(動画 07:29〜)。高い車をぶつけては修理し続けるより、ぶつけないほうがいいですよね。日焼け止めをきちんと塗ることが、DNAのダメージを減らすいちばん直接的な方法です。
- 血糖のジェットコースターに乗らない(動画 07:54〜)。甘いものを一切やめなさいという意味ではありません。食べるたびに血糖が急上昇して急降下する状態を避けることが大切です。できるときは低糖のものを選び、精製された炭水化物を少し減らし、たんぱく質や野菜を増やしていきましょう。
- 運動(動画 08:41〜)。老化研究でくり返し出てくるのが運動です。エネルギー代謝、ミトコンドリアの働き、インスリンの反応、炎症のすべてに関わります。代謝が悪いと、肌の細胞もエネルギーをうまく使えません。
- 睡眠と休息(動画 09:13〜)。睡眠はもちろん、喫煙や飲酒、続くストレスも見直したいところです。細胞も24時間働き続けることはできず、休んでこそ回復できます。
老化をゆるやかにするのは、何か新しいものを足すことより、少し引くことかもしれません(動画 09:44〜)。少し食べる量を減らし、化粧品も使いすぎず、必要なものだけをとる。いちばん良い肌とは時間が止まった肌ではなく、時間がたってもきちんと回復できる肌だと考えています。
自分の老化の背景を広く知りたい方には、代謝や免疫のバランスを調べる当院の機能医学検査もあります。必要かどうかはカウンセリングで判断します。スキンケアの考え方は韓国の肌管理でよくある誤解に、実際に来院された方の様子はインフルエンサーのVOS体験にまとめています。
効果や経過には個人差があり、どのケアや施術が合うかはカウンセリングで決めます。
動画の見どころ
この動画で話している施術
VOSで施術を受けた方の体験
VOSで施術を受け、その様子を発信したインフルエンサーの体験談です。
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Q&A — よくいただく質問
NMNを飲むと、肌に効果はありますか?
NMNはやめたほうがいいですか?
NAD+は年齢とともに必ず減るのですか?
インフラメイジングとは何ですか?
NAD+配合の化粧品は効きますか?
効果・腫れ・回復には個人差があります。このページは院長の動画をもとにしたVOS皮膚科の一般的な情報で、診察に代わるものではありません。
キム・ホンソク院長について
機能医学検査は、最初の肌診断から経過チェックまで、キム院長が自ら担当します。
キム院長は美容皮膚科を専門とし、肌の再生、フェイスラインの改善、健やかなエイジングケアに取り組んでいます。患者さま一人ひとりの肌状態とご希望を丁寧に把握したうえで、自然で洗練された仕上がりを目指す治療計画をご提案します。
VOSでは、診断・施術・経過管理まで、同じ専門医が一貫して責任を持ちます。肌の構造と変化のパターンを正確に理解した診療が、仕上がりの完成度を高め、副作用のリスクを抑えます。
経歴・役職
- 現職
- VOS皮膚科クリニック 院長
- 皮膚科専門医
- 学歴
- 医学部 首席卒業
- 教職
- 清州大学 医療美容学科 兼任教授
- 東国大学 美容医科学科 兼任教授
- 学会役員
- 大韓皮膚科医師会(KDA)理事
- 大韓アンチエイジング皮膚科学会(KAAD)理事
- 委員会
- 大韓皮膚科学会 学術委員
- 大韓皮膚科医師会(KDA)情報委員
- 所属学会
- 大韓皮膚機能医学会 会員
- 大韓レーザー医学会 会員
ブランドアドバイザー
- スキンケア
- The Scent
- スキンシューティカルズ
- ラ ロッシュ ポゼ
- AHC
- ビオデルマ
- エタピュール
- 注入製剤
- ジュベルック
- リバイブ
- ラプレン
- リジュラン
- 医療機器
- ウルセラ
- サーマージュ
- ソフウェーブ
- クールスカルプティング
- ミラジェット
講演、ライブデモ、ブランド教育 — 韓国とアジア各地で。
- 掲載されている学会発表・講演
- 116
- 掲載期間
- 2016–2026
- 2023年(掲載件数が最多の年)
- 25
講演JULIA SUMMIT GLOBALジュベルック ジャーニー — 招待講演 · 2025
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ライブデモIMLG 2025手順を解説しながらのライブデモ · 2025
ブランドイベントCOSRXブランドイベント(ソウル) · 2025
主な国際学会・主要学会
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- APS Korea 2026
- 第28回 大韓皮膚科医師会 春季学術大会
- Baim Global Jupiterシンポジウム 招待講演
- 2025
- JULIA SUMMIT GLOBAL – Juvelook Journey
- JULIA SUMMIT ASIA 2025香港
- KOREADERMA 2025
- SkinCeuticals: Next Beauty Code台湾
- 第9回 大韓皮膚科医師会 手技教育
- 2024
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- ジュベルック ローンチシンポジウム(台湾)
- KSDS 第2回国際学会 ソウル
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- 第41回 日本美容皮膚科学会総会・学術大会
- ACDS 2023
- MEVOS 大連
- 2022
- 米国レーザー医学会(ASLMS)
- 第13回 I-SWAM インドネシア
メディア出演
- 「アチムN」— 多汗症と化粧品の選び方
- 「肌寿命のゴールデンタイム」(2021年7月)
- パク・ヨングァンのラジオショー — 月曜レギュラー
- 「グッドモーニング」— 春の日差しと肌(2023年3月)
- チョ・ウジョンのFM大行進 — ドクターファミリーコーナー
- 「メン・オン・エア」— 夏のスキンケア
論文・著書
- Juvelook Comparative Pain Assessment
- 化粧品カウンセリング学 専門家課程
- 皮膚美容 成分学
出典:VOS皮膚科 公式サイト(韓国語)の院長プロフィール
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